2012年のFC町田ゼルビアに関する最も流行った言葉を選ぶ「2012ゼルビア流行語大賞」ですが、大変多くの方々に投票していただき、2012年12月31日23時59分をもって締め切らせていただきました。
投票結果に基づき、2012ゼルビア流行語大賞は「仮設棟」に決定しました!
投票数の順に、上位10個の流行語を紹介します。
1位 「仮設棟」
2012年シーズン、ゼルビアの本拠地である町田市立陸上競技場(通称「野津田」)は、スタジアムのJ2基準をクリアするための改修工事を行なっていたため、メインスタンドが使えない状態でした。このままだと、テレビ中継等に支障をきたすため、これに対応するために、シーズン前にメインスタンドの前のトラック上に建てられたのが、仮設のメディアセンター、いわゆる「仮説棟」でした。
スタンドの前に建物が建っているという不思議な姿は、今年の野津田の象徴的な風景となり、いろいろな方面で話題となり、1シーズン限りで取り壊す仮設棟への是非が町田市の内外で議論を巻き起こしました。
2012年シーズン限定のこの「仮設棟」は2012年のゼルビアを象徴する言葉だったと言えましょう。
2位 「俺達だってゼルビアなんだ!」
FC町田ゼルビアにとっての最初のJ2でのシーズンである2012年のJ2最終戦、湘南ベルマーレに敗れて、ゼルビアのJ2最下位が決定し、JFLへの降格が決定的となりました。
この流行語は、J2最終戦の試合後に、雨の中、ゴール裏のスタンドの前に並んだゼルビアの選手たちを前にして、この日のコールリーダーがスタンドに向けて呼びかけた言葉から生まれたものです。
来年、JFLで厳しい戦いが待っているとしても、またJリーグへ戻ってくるために、最後の最後まで支え続けていこう、そんな想いがこの言葉に込められています。
ゼルビアが1年間J2で闘いぬいたことは、クラブにとっても市民にとってもサポーターにとっても、決して無駄なことじゃない。2013年もみんなで力を合わせて選手たちを応援し、一緒に戦って行きましょう。「俺達だってゼルビアなんだ!」から。
3位 「北井に期待」
FC町田ゼルビア 背番号19 MF 北井佑季選手は、早いドリブルを武器にしたまだ22才の若きスピードスターです。
そんな北井選手へのゼルビアサポータの期待感を表した言葉がこの「北井に期待」です。
北井選手は3月20日でのホームでの熊本戦で自身のJ2初ゴールを決め、ゼルビアにJ2でのホーム初勝利をもたらし、リーグ戦では5得点、天皇杯でも4得点挙げています。
年末に仙台で行われた東日本大震災復興支援のためのチャリティマッチにもゼルビアから唯一出場し、そのドリブルでスタジアムを沸かせてくれました。
まだ2013シーズンの再契約については発表されていませんが、できることならゼルビアの一員としてそのドリブルを武器にスタジアムを沸かせて欲しいと期待してます。
4位 「アニキ」
2012年のゼルビアに、ヴェルディから期限付きで移籍してきた背番号25 FW 平本一樹選手、その風貌と、前線での重戦車のような頼り甲斐のあるプレースタイルに対して、ゼルビアサポータは「アニキ」と呼びました。
3月17日のアウェイ鳥取戦で、FC町田ゼルビアにとってJ2で最初となる先制ゴールを決め、ゼルビアはこの試合に勝利してJ2での初勝利をあげました。このゴールは、ちょうどJ2通算1万ゴール目となり、その記念碑が、野津田のスタジアムの近くに設置されています。
平本選手は2012年シーズンはJ2リーグ戦で6ゴール7アシストと活躍、その数字だけなく迫力あるプレーでも2012年のゼルビアでもっとも印象に残る選手となりました。
2013年シーズンはJ1に昇格するヴァンフォーレ甲府への移籍が発表されてますが、甲府での活躍を期待してます!そしてJ21万ゴールの記念碑は、野津田が続いていく限り、ずっとスタジアムの側に残り続けていき、それとともにサポーターの記憶にもゼルビアの平本選手の活躍が残り続けていくことでしょう。
5位 「三鬼ターン」
若干19歳ながら、FC町田ゼルビアの右サイドに定位置を確保した背番号18 DF 三鬼海選手。その三鬼選手の必殺技がこの「三鬼ターン」です。「三鬼ターン」とはドリブルで相手をかわすときに、相手の目の前で急反転して背中を向けてかわします。このダイナミックな必殺技から三鬼選手は幾度となくチャンスを作ってくれました。
三鬼選手は、すでにゼルビアとの再契約が発表されているので、2013年シーズンも「三鬼ターン」をバンバン見せて欲しいと思います。そしてさらなる成長を見せて、ゆくゆくは次のオリンピック代表を目指せ!
6位 「ゴメンね。ガンバる。次は絶対勝つから。(byディミッチ選手)」
これは、セルビア出身の背番号10 FW ドラガン・ディミッチ選手の言葉です。
J2残留の厳しい戦いが続く中の、10月21日の愛媛FC戦に2-4で破れてしまった試合後に、ディミッチ選手がサインを求める子供に言った言葉だそうです。
ディミッチ選手はファンを大事にする選手で、買っても負けても、試合の後にスタンドに駆け寄り、ファンと交流してくれました。
そのディミッチ選手ですが、残念ながら2012年シーズンで退団が決まり、成田空港からの帰国の際には、たくさんのサポータが見送りに駆けつけたそうです。
今後もディミッチ選手の活躍を祈っています。
7位 「絶対残留」
2012年、ゼルビアにとって初めてのJ2でのシーズンは、4月くらいまでは比較的堅調な結果を残していました。しかしDFを中心に怪我人が続出し始めると、5月・6月・7月と勝利に見放され、J2からの降格の危機を迎えてしまいました。そんな中でゴール裏に掲げられた横断幕に書かれた言葉が、この「絶対残留」でした。シーズン終盤、この言葉はゼルビアに携わるもの全ての人にとっての合言葉となりました。8月に連勝してゼルビアはなんとか残留争いに踏みとどまリますが、残留争いの渦中にある他のチームもみな必死に戦い、ゼルビアは9月にはまた最下位に逆戻り、10月には徐々に差を広げられていきます。それでも選手・サポーターはみなあきらめずに「絶対残留」を信じて戦い、ぎりぎりのところで踏みとどまって、J2最終戦まで希望を繋ぐことができました。
最終的には、最終戦の湘南戦で敗れ、残留を果たすことはできなかったけど、残留を信じて応援し、一緒に戦った日々のことは、みんなの心の中に刻まれています。2013年は「絶対昇格」を信じて最後まで応援したいと思います。
8位 「ブルーマン」
ゼルビアにとって、重要な試合に限り、スタジアムに登場する、顔を蒼く塗って全身蒼い服装で現れる人たち、それが「ブルーマン」です。
ゼルビアの試合でブルーマンが登場すると、必ずといっていいほど、J's Goalのサポータ写真なんかで取り上げられてました。
ブルーマンの皆さん、来シーズンもゼルビアの試合を盛り上げてください!期待してますよ。
9位 「決戦は金曜日2012」
熱いサポータの応援で知られる松本山雅FCは、ゼルビアと同期でJ2に昇格したライバルチームです。
その山雅とゼルビアにとって最初のJ2でのシーズンでの対戦は、なぜかホーム・アウェイどちらとも、動員に不利となる金曜日の夜の対戦となりました。
そんな不利な日程を逆手にとって、両チームのゴール裏が仕掛けた合言葉がこの「決戦は金曜日2012」です。
金曜日の試合にもかかわらず、試合前には当日仕事を休んできた両チームのサポータたちにより、JFL同期卒業同窓会が行われたり、試合直前には両チームのマスコット、ゼルビーとガンズ君争奪戦を行うなど、楽しい対戦となりました。
ゼルビアは2013年はJFLとなってしまい、この2チームの対戦はリーグ戦では実現しませんが、2戦とも山雅の勝利に終わった2012年の雪辱は、2014年にきっちりやらせてもらいます。松本山雅FCサポータの皆さん、その時にはまた、いろいろと楽しいことをやりましょう!
10位 「YASSカレー」
ゼルビアの屋台村でイチオシのスタグルといえば、YASSカレーさんの角煮カレーです。2012年はゼルビアのJ2昇格とともにYASSカレーさんもJ2に登場することになりました。それだけでなくYASSカレーさんは、最近スタグルに力を入れて他クラブのお店も誘っている、FC東京の試合にも出店し、ゼルビアサポータだけでなく、他のJリーグクラブにもその美味しさが知られる存在になりました。
J's Goalで行われた「2012Jリーグスタジアムグルメ大賞」では投票数トップで、見事にベスト11に選ばれました。
YASSカレーさんは、2012年シーズンは月に1回くらいのペースの出店だったと思いますが、2013年シーズンはホーム全試合出店を、ぜひお願いします!
さて、長くなりましたが、これで2012ゼルビア流行語大賞のベスト10の紹介を終わりにします。
すべての投票結果はこちらからご覧になれます。
最後になりますが、私の勝手企画に参加し、投票していただいたすべての方々に御礼を申し上げます。ありがとうございました。2013年もよろしくお願いします!